鍼灸師の紹介

今田 紫笆(いまだ しば)

木曜日担当

1985年 東洋鍼灸専門学校卒・鍼灸師国家資格取得
1986年より漢方堂勤務

皆さんは『健康管理』をどう考えていますか?

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『身体の何処かが具合悪くなった時だけ病院に行けばそれで充分!!』と云う方もいれば、逆に神経質になり過ぎて、反って病院通いや検査等がストレスになっている方もいる様です。その人が求めている健康のレベルは、個人の価値観・人生観に関わる問題なのかもしれません。

いずれにしても、健康は原則として自己管理、即ちセルフケアが基本です。しかし、食物やサプリメント等による栄養面だけでは全体的なセルフケアとは云えません。適度な運動と休息・睡眠は勿論、程良い刺激やストレス、それに気分転換等のバランスも不可欠です。また一年の中にも四季折々の異なった養生法があります。

残念ながらこの忙しい現代の生活では、思う様にセルフケアだけで健康を維持していくのはとても難しい事です。時折外部からの『力』も借りて身体を整え、より早く変調から回復できる様にしてあげたいものです。

漢方医学に基づく鍼灸(はり・きゅう)治療は、身体にもやさしく、慢性・急性を問わず即効性もあり、肩や腰の痛み等だけに限らず、内科的な病気や変調にも有効です。
ここ漢方堂では、きっと皆さん個人個人が目指す健康管理のお役に立てると信じています。

鹿田 玄風(しかだ げんぷう)

水・土曜日担当

1984年 東洋鍼灸専門学校卒・鍼灸師国家資格取得
1986年より漢方堂勤務

鍼灸を含めた漢方医学の最も得意とするところは「未病を治す」ということです。

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つまり、完全に病気になってしまう前に、その人の体質的な傾向を把握し、いち早く病の芽を摘み取ってしまうことです。

本来の伝統的鍼灸術は、身体の痛む部分のみを対象に治療を行うのではなく、全身の経絡を巡る気血の流れを整えることを主眼とします。
そのためには、まず身体全体の表す症状をよく観察します。つまり、姿勢、顔貌、肌ツヤ、声、匂いなどを感知し、更に脈診、腹診、問診、皮膚の触診等をおこなってから治療に取りかかります。
身体を巡る経絡の流れが整いますと、生命力が強化され、徐々に体質が改善されてゆきますので、継続的に治療を続けていただければ健康維持に最適と思います。

特にストレスの多い現代社会では運動不足と相まって「気の病」が非常に増えております。
漢方医学では古来より心身一如の考えのもとにこれらの治療を有効的に行ってきました。
また、病名の不明な疾患につきましても漢方医学的見地からいろいろな対応が可能ですのでぜひ一度来院されることをおすすめ致します。

別表にもありますように、WHO(世界保健機関)が有効性を認めた疾患には非常に多くのものが含まれております。
しかし、どのような疾患でも、あまり過度に損傷してしまいますと、完全にもとに戻ることが困難になってしまいます。
どうも体調がすぐれない・・という方は本物の「病気」になってしまわぬうちに早めの御来院をお待ちしています。

吉村 圭子(よしむら けいこ)

金曜日担当

1995年 東洋鍼灸専門学校卒・鍼灸師国家資格取得
1996年より漢方堂勤務

自然に四季の変化があるように、自然の一部である私達の身体も時々刻々変化しています。

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人間の一生でみると、東洋医学では古来、女性は7、14、21歳・・・と7の倍数、男性では8、16、24歳・・・と8の倍数の年齢を身体が大きく変化していく節目と考えてきました。女性には女性の、男性には男性の特有のリズムが備わり、その自然のリズムに従ってからだが変化していくということで、これは現代の私達にもよくあてはまると思います。

女性では生理の始まる14歳前後から閉経前後の更年期にあたる49歳周辺までの間は、身体の特徴が男性とは大きく違ってくる時期です。これには生理のあり方が大きく関わっていますが、その不調により各時期の身体の働きを発揮しきれず、悲鳴をあげているような女性の身体に出会うことが少なくありません。

生理不順、生理痛等の不調が頚や肩のこり、腰痛、頭痛、便秘や下痢、うつ的気分などの諸症状の原因になるばかりでなく、子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣膿腫といった疾患にも関係し、出産期にはマイナートラブルの原因にもつながります。自然のリズムとかけ離れて複雑化する生活や職場環境などにより、冷えが身体深部に及び、また眼精疲労やストレスによる頭の持続的な緊張がこのような身体のひずみの要因ともなっています。

病気ではないからと遠慮せず、慢性疲労や気になる不調、生理時の気になる不快症状などがあったら、是非一度鍼灸治療をお試しになってみてください。

最近では子供にも大人のような肩こりや眼精疲労、腰痛などの症状が珍しくありません。また男女を問わずスムーズに更年期を経過することが、元気な老年を過ごす準備となります。年齢、性別を問わず、節目節目の体調管理にどうぞお越し下さい。気血のめぐりが整い、その時期に応じて生き生きとしたエネルギーを発揮できる身体を取り戻す足がかりになれば幸いです。

漢方堂ではお一人お一人の体質や症状に応じた鍼灸治療で治る力を応援するとともに、食事や姿勢、呼吸、軽い運動など養生法をご相談しながら生活の中で実践して頂くことが重要と考えています。慢性病では一時は治っても、再発することが多いのでなおさら日々の養生が完治へのキーとなります。

 

福嶋 美奈子(ふくしま みなこ)

火曜日担当

2001年 鍼灸師養成専門学校「東京医療専門学校」卒・鍼灸師国家資格取得
2007年5月 野の花鍼灸院開設
2014年11月 漢方堂勤務

百貨店呉服販売員、大手商社派遣社員などを経て、結婚・出産。一児の母です。
私は子供の頃、ぜんそくを持っており、たいへん病弱でした。

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また、成人してからも出産後、自律神経失調症に苦しんだ経験を持っています。そのため、健康を損なうことの苦しさ・痛み、健康であることの有難さは人並み以上に理解できます。

さまざまな疾患が併発される自律神経の障害は厄介で、通常のお医者様(西洋医学)が行なう診療だけでは対処しきれません。 現代社会の様々な要因が重なり、大人も子どもも健康を損ないやすい生活環境になっているのでしょう。 地球環境問題は、私たちの家族生活に影響を与えています。その最たるものが子供のアレルギーの増加です。

おとなよりはるかに環境の変化に敏感な子供たちは、心身の健康にさまざまな支障を受けており、 都市部に住む0歳児から小学生までの子供の場合、およそ10人にひとりの割合でぜんそく・ アトピー・花粉症などのアレルギーを持つと言われています。血行や体内の気の流れに刺激を与え、自然治癒力を格段に高める鍼治療は、現代におけるこうした子供の健康障害に大きな効力を発揮します。

その他にも原因のよくわからない病気・疾患が増え続けているようです。こうした生活環境の中、健康を保つ一助として、人間が本来持っている自然治癒力を高める鍼灸治療をぜひより多くの方にご活用していただきたいと思います。